鍋底に残ったカレー
秋も迫ってきた頃だったろうか。
学校から帰ると家が真っ暗。
弟が暗闇の中一人で居る。
僕「なんで電気点けないの?」
弟「点けるとアレ(債権者がうるさい)でしょー、だから消してるのよ」
そうだよねぇ、困ったねぇ…。
(この頃、債権者(もちろん「教祖」&「魔王」も)の訪問がハンパなかった)
今日も家に居るのは僕と弟の2人だけなのだが、腹が減った。
何か食えるモノはないかと台所を物色してみたら、コンロの上に昨日(?)食べたカレーの殘りだろうか、が置いてあるのを見つけた。
が、良く見ると、ほとんど食い尽くされていて「殘り」と言うよりも「まだ洗っていない鍋」という表現の方が正しい。
しかし、どうにもほかに食べるモノがない。
(炊飯器にご飯が若干保温状態で残っていた)
ここで「このカレーを伸ばして食おうじゃないか」という意見で弟と一致。
鍋に少量の水を投入、コンロに火を入れて鍋側面に付いているカレーの残滓(ざんし)をオタマでそぎ落とし、ゆっくりかき回して溶かしていく。
良い感じに溶けてきたら、それを炊飯器のご飯にかけて「即席残滓(ざんし)カレー」のできあがり(笑)
幸い冷蔵庫に牛乳もあったので、それと一緒に頂きだ。
鍋底に残ったカレーも意外に伸びるもんですよ、一度お試しあれ(爆)
(具はないけど)
借金 生活苦