バナナ要らんから、もう来るな
某月某日
教祖が珍しく、魔王を引き連れずに現れた。だが、小さい子供を連れている。
(も○みの塔かよ)
家には、僕と弟だけ。
(母と姉がどこに行ったか、もはや覚えていない)
教祖「お兄ちゃん、良い男だよねぇ。お母さんいないの?」
僕「いません…(なんなんだよ、気持ち悪いな)」
過去記事でも形容したが、教祖は「おばさん」と言うよりも「おばあちゃん」という感じの年齢である。
教祖「ちょっと待たせてもらっても良いかい?」
僕「はぁ…」
教祖は僕の返事を待つまでもなく、靴を脱いでズカズカ家に上がってきた。
件(くだん)の小さい子供も一緒だ。
そして、ぶらさげていたバックからやおら「バナナ」を取り出すと、
教祖「お兄ちゃんも大変でしょう?ほら、バナナ持って来たから食べなさい」
と、テーブルの上にそのバナナを置いた。
僕&弟(いや、バナナ要らんから帰れよ。てか、アンタがドア叩くから大変なんだし)
教祖は、まるで自分の家のように、テレビの電源を入れ、ソファーに横になってテレビを見始めた。
僕&弟(なんなんだよ、このバ○ァ)
しかし相手は債権者。無下に扱うと大変なことになるであろうことは容易に想像できる。
それから30分か1時間か、どれくらい経っただろう。痺れを切らした弟(当時中学生)が、
「すみません、僕たちも出掛けますんで、すいませんが帰ってもらえます?」
と言ったのだ。
(ちょっとビックリした)
教祖「あら、アタシ留守番しててあげるわよ?」
僕&弟(そういう問題じゃねー!)
この後のやりとりを忘れてしまった(どうにか言いくるめて帰ってもらったはず)ので、この回はここまでですが、バナナと小さい子は一体なんだったのか…
借金 生活苦