公団との往復
引っ越し(夜逃げ)は「とりあえず」完了したのだが、まだまだ持ってきたい荷物はあった。
そこで、夜中に公団の部屋へ忍び込み(まだ契約解除になってないから「忍び込む」ってのも変な表現だけども)、目ぼしいものを持ち出すことにした。
新しいアパートに引っ越してから債権者の訪問は無くなり、これだけで精神的負担はかなり軽減された。
ただ、やはり公団に置いてきた荷物、出来るだけ回収したい。
昼間は(債権者がウロウロしているから)マズいだろう。
週末の夜中に回収することにする。
夜中に公団の部屋へ行き、辺りをうかがい、息を潜めて鍵を開ける様子は空き巣(あきす)とそんなに変わらないのではないだろうか?
電気は既に止められており、懐中電灯を片手にモノを漁る。
まず欲しかったのは「自分の部屋に敷くカーペット」だった。
これは車に積めなかったので、持ってくるのを断念していたのだが、担いでいけば持っていけるのでは?と考えたのだ。
カーペットの上に散乱していた荷物やら雑誌やらをとりあえずそのあたりに押し寄せ(※夜中に暗闇で作業中)カーペットをくるくると巻き始める。
お、意外に運べそうな予感がしてきた。
んー、カーペット意外には持っていけないか。今日はカーペットだけだな。
とりあえずカーペットを玄関外に出し、鍵をかけて静かーに階段を降りる。
丸めたカーペットを肩に担ぎ、2駅分とちょっとの距離をてくてくと歩き始めた。
ヤバい…重たい。
ていうか、お巡りさんに見つかったら何て言い訳すれば良いんだ💧
何時間かかっただろう、お巡りさんに見つかることもなく、ヤンキーに絡まれることもなく、無事アパートに辿り着いた。
寒かった。
凍え死ぬかと思った。
また荷物取りに忍び込みに行かないと…。
借金 生活苦