徘徊する高校生
引っ越して数ヶ月経っただろうか。
父が居なくなり、母も姉も不在がち。
いつ債権者が訪問してくるかわからない。
そんな状況に嫌気が差し、僕自身も家にあまり帰らなくなった。
学校では部活というか、とある活動をしていたので、とにかく遅くまで残っていた。
(特に用がなくても)
毎日18時か19時くらいまでは学校に居たのではないだろうか。
夏休みに突入した頃だったか、日曜日だったか。
休みの日は、夜中に徘徊していたことが多かった。
徘徊と言っても、お金もなく、今のように24時間営業している店といえばコンビニくらい。
行くところなどない。
公団の別の棟を探検してみたり(アホだ)
近くのラーメン屋に設置されていた、アダルト雑誌(ビニ本と呼ばれていたかも)の自販機まで行って、どんなモノが売っているのか、周りを気にしながら覗き込んだり(アホ過ぎ)
さすがに夜中には債権者の訪問はなかったので、一通り徘徊したら自宅に戻って寝るのだ。
(とは言え、早朝に「教祖&魔王」の来襲がある日もしばしばだったので、帰るのも憂鬱なのだが)
こんなこと出来るのも秋口までだよなぁ…。
借金 生活苦