教祖、再来
某月某日、早朝
玄関からの異音で目が覚める。
(何時だ?まだ6時前じゃん…)
また、鉄ドアを小刻みに叩いている。
(ああ、またアイツら(教祖と魔王)か…、マズいな、今日母ちゃん居るんだよなぁ…)
急きょ母と弟(当時中学生)をゆすり起す。
母をベランダへ追いやり(「隠れていろ」と指示を出し)、弟と二人で恐怖の来訪者に対応する。
玄関ドアを開けると、教祖と魔王が二人並んで立っている。
こんな朝も早くからホントにご苦労さんなことだ。交通機関もないだろうに、どうやってここまで来てるんだろう。
教祖「おはよう、朝早くから悪いね。(←まったくだ)お母さんいるかい。」
僕「最近帰ってきてません、なんならまた家の中見てってください。別に隠してないですよ。」
弟とふたりで、家の中を隅々まで見せる。
押入れの中まで、これ見よがしにふすまを開けて見せた。
(もちろんベランダから注意を反らす意図だったのだが、浅はかな知恵だっただろうか…?)
幸い、教祖も魔王もベランダまで覗くようなことはせず、帰っていった。
やや時間を置いて、ベランダに隠れている母に、
弟「帰ったよ、もう出てきて大丈夫」
と伝えた。
こんな生活がいつまで続くのだろうか。
※後で母から聞いたのだが、ベランダに隠れていたこと、教祖に(完済後か返済中か忘れたが)喋ったそうだ (゚A゚ ).ナンデヤネン
借金 生活苦